超おすすめ格闘漫画の最高傑作!「拳闘暗黒伝セスタス」ネタバレ・読んだ感想
今回、ご紹介するのはヤングアニマルにて連載されていた
古代格闘漫画「拳闘暗黒伝セスタス」です。
今日はこの漫画をご紹介できるのを楽しみにしてたんです♪
少し古い漫画ですので、知ってる人が少ないのですが
最近DMMで見れるようになったのでこれは紹介しよう!と
久しぶり熱中してみちゃいました。お陰様で目がしゅぱしゅぱしていますw
あらすじのご紹介
物語は古代ローマを舞台に奴隷の少年が師匠に見いだされ、
そして二人三脚で自由を勝ち取っていく奇跡を描いた物語です。
物語の舞台は古代ローマの5代皇帝の
「ネロ」が在位するローマ帝国時代です。
主人公のセスタスは若干、
15歳という年齢ながら拳闘という
古代ローマの闘技場で戦う職業に身を置くことになります。
映画「グラディエーター」でも
拳闘士(剣闘士)の人生が描かれてましたが、
当時のローマ市民にとって浴場と拳闘士同士(獣)が
戦いを見ることは大きな娯楽でした。
観客にとっては大きな娯楽でも当然ながら
拳闘士にとっては常に死と隣り合わせです。
敗北=死という世界です。
そんな過酷な世界を細身の少年セスタスが
勝ち抜き、生き抜いていく物語です。
何が面白いの????
魅力1:本格的な格闘技の技術の描写がすごい
セスタスが使う格闘技は、現代のボクシングの
原型となった拳闘と言われる格闘技です。
漫画「あしたのジョー」ではボクシングは拳闘と言われていましたが、
まさにボクシングの描写が非常に詳細に描かれています。
技術的なことはもちろん、マインド部分も含めて、敵に勝つためには
どんなことが必要なのか?が詳細に描かれていて非常に面白いですね。
さらに、今であれば総合格闘技と言われる
パンクラスの原型にもなるような格闘技も出てきます。
小柄なセスタスが大柄の拳闘士を次々
と倒す様子は非常に見ていて気持ちがいいです。
魅力2:師匠「ザファエルの格言」
そして第2の魅力はしぶくてかっこいい師匠
ザファエルの名言集です。
私もこんな師匠になりーい!!と思えるカッコよさです。
毎巻毎巻出てくる人生の格言というか
「生きるために」の格言がたくさん詰まっています。
例えば・・・・・
皇帝ネロの母親アグリッピーナの気まぐれで突然セスタスとルスカの試合を宮廷で命ぜられルスカに何もできず負けた後に悔しがるセスタスに対し
「心がくじけてどうする!?何も失ってはいない、
経験を得たのだセスタス、悲観などするなお前には明日が在る!」(第一巻)
拳闘の試合でルスカと再戦し勝利を得た物の冷静さを失ったルスカが総合で攻撃してきた時に何もできなかった事に対し拳闘の限界を感じて来たセスタスに対し
「不信を抱いたままでは幾ら訓練をしても身につかんな」
「異種格闘は個々の信仰をも問われる場だ、修めた闘術(わざ)を
信じきれぬ者に勝利は決して掴めぬのだ!」(第4巻)
セスタスが所属する拳奴のヴァレンス養成所で日ごろの不満がたまった奴隷たちが反乱を起こした際に、ヴァレンスの娘ヴェレリアが奴隷たちに襲われようとした時にセスタスが一人立ち向かったものの収集つかずヴァレリアが殺されてしまった時に
「黙って無過ごす楽で安易な道をあえて選ばなかったお前に罪は無い」
「くやしければ強くなれセスタス、いつかせめて・・・
大切な誰かを護ってやれるぐらいにな」(第4巻)
まだまだ他にもたくさんありますが
それはぜひ読んで頂きたいです。
魅力3:古代ローマの歴史を知ることができる
セスタスの時代は古代ローマでも、悪評高い皇帝のネロが在位した時代です。
ネロはもちろん実在の皇帝ですので、ある程度は史実に基づき進んでいくのですが、
その時代に生きた人々の考え方や生き様、
そして皇帝ネロも幼少期からのトラウマから、
狂乱の皇帝へと変化していく様子などは非常に面白いですし勉強になります。
あのローマ研究の第一人者で小説家の「塩野七生」さんの本も
参照文献にのっているので勉強した上で物語が描かれています。
こんなに人におススメ!
格闘漫画が好きな人には細か描写などが
見応えがあるのでおススメです。
ローマ時代の歴史が好きな人も一緒に楽しめますね。
もし今の自分がのほほんと生きていることを見つめなおしたい!
人にもおススメですよ!ぜひ読んでみてください。
実はセスタスは2部構成になっていますので、
気になった人はその先まで読んでみてください。
これ以上はネタバレになっちゃうので今日はこのあたりで。
ではでは。